書籍

曳家・家起こしの技術

商品コード: 140
曳家研究会 著
 東日本大震災の被災地に佇み,何もなく撤去だけが進む光景を幾度も見た。これまでより,撤去される建物が多く,別な世界の光景が現れる予感がする。何故に,これほどまでに撤去されなければならないのか,都市の歴史も習慣も,災害を契機に無残にも断絶してしまう。
 もともと私たちは,壊れたものを直して長く使う習慣があり,遠い時代からものを大事にしてきた。建物を長く使う技術も長い年月を経て洗練させてきた。
 曳家(曳舞)は建物を新たな場所に移し,生き返らせる当り前な技術であった。地震や風で家が傾けば,家起こしで元に戻した。しかしこの知識経験は,今では限られた人の伝承技術になってしまった。
 私たちのグループは偶然のきっかけから,古い建物を再生できる技術を知り,多くの場所で応用してきた。この手法を秘伝にしてしまうのではなく,建築に関わるすべての人に知らせることは,現在では意義あることと思うようにもなった。

目次

第Ⅰ章 重いものを動かす
1.石を動かす
2.山車を回す
3.家を動かす
4.重いものを曳く職業
5.現代の家曳き
6.曳家の概要

第Ⅱ章 曳家の実施例
1.昔の重量鳶による曳家
2.鳶と近代技術の融合
3.名古屋市の戦災復興事業
4.宿舎に居住しながら移動
5.建物保存のための曳家Ⅰ
6.新幹線建設に伴う曳家
7.都市再開発による移動
8.平屋建を2階建に改築
9.建物保存のための曳家Ⅱ

第Ⅲ章 家起こし
1.家起こしの技術
2.家起こしによる民家修復方法
3.家起こしの実施例
4.伝統的な安全性の維持の技術
5.重量建築物のレベル修復技術

発売日 2013年10月19日
判型・頁 B5判・110頁
コード ISBN 978-4-7677-0140-0
価格 \1,800+税
販売価格(税込) 1,944 円
 
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