月刊建築技術

月刊建築技術 2010年9月号

  • 残りわずか
商品コード: 201009
●特集 建築設計者に知ってほしい建築設備計画配慮事項
監修 山本廣資
 昨年の設備計画の勘所についての特集では,基本はプロジェクトに対する構造・設備設計者の早めの参画であった。しかし物事の始まりが建築設計者によるかたちのつくり出しにあることには変わりはない。はじめに頭の中から湧き出すアイディアの中に,設備・構造に関する配慮が欠けていたなら,スケッチ的なものとはいえその後の修正の域を大幅に超えてしまう。また,設備計画と建築計画の関連についても共通の認識があれば,設備計画説明の際の理解・合意が早く,設計効率が上がるには間違いない。
 設計打合せの現場は,本来建築・構造・設備それぞれの望ましいあり方を融合してゆく場である。しかし,設備設計者の印象では「設計打合せ会は,意匠設計者への設備計画教育の場」となることが多い。建築計画に合わせた設備計画のコンセプトを説明しておくことはプロジェクトの推進のための必要条件であるが,理解していただくのが難しく,そもそもの始まりから説明しなければならないこともある。時としては設備計画説明の場が単なるバトル会場となる場合すらある。
 建物は一品生産品であるから,似たような計画でも今まで計画したプロジェクトで学んだことが役に立たない場合はよくある。これは,建築意匠設計事務所対設備設計事務所の設計ばかりでなく,総合事務所やゼネコン設計部でも見られる現象である。
 今回は,それら打合せを通じて得られた,建築意匠設計者に共通の(間違った)設備認識について具体的な項目を挙げて解説することとした。
1.総論 建築設計者に知ってほしい建築設備計画の勘所 山本廣資
2.設備の内容をつかむ 村田博道
3.建築設備計画配慮事項
[計画着手前]
現場調査は周辺を見渡せ 田中勝彦
敷地境界に問題あり 田中勝彦
開発協議は設備も関係ある 田中勝彦
法的調査は設備にかかわることも調べる 田中勝彦
打合せ議事録は必ず作成し,設備にも必ず伝える 田中勝彦
[顧客要求事項の確認]
事業主の設計基準を把握する 稲垣勝・稗田雄大
設備計画概要書を示して要求事項を引き出す 稲垣勝・稗田雄大
躯体渡しでも設備計画は必要 稲垣勝・稗田雄大
[建築全体計画と設備]
消防設備で変わる平面計画 栫弘之
設備システムと建築計画 栫弘之
[スペースに関係する排煙設備計画]
排煙設備計画のポイント 阿部克己
[平面計画と設備]
設備に必要なスペースを洗い出す 高橋淳一
電気設備関係諸室の計画 渡辺忍
空調・換気設備関係諸室の計画 渡辺忍
衛生・消火設備関係諸室・スペースの計画 渡辺忍
各階分散機械室の計画 渡辺忍
中央監視室・管理人室の計画 渡辺忍
基準スパンは何で決まるか 山本廣資
小梁のかけ方は天井伏せ次第 高橋淳一
レンタブル比は後から減らせば叱られる 高橋淳一
長大スパンは振動に注意 山本廣資
煙突配置は冷却塔・室外機位置に注意 高橋淳一
壁式構造のマンションは壁量欠損に注意 三輪誠司
エレベータシャフト・パイプシャフトに接してホテル客室,マンション住戸は設けてはいけない 三輪誠司
マンションにおける音環境性能と供用設備 井上勝夫
[シャフト計画と設備]
シャフトに何が入るか把握する 木村義博
シャフトはどうして屋上まで上がるか 川村政治
DS,PS,EPSは同じ位置で真っ直ぐに通せ 木村義博
形・位置を変えると中身が入らぬ 木村義博
シャフト位置が悪いとテナントが入らぬ 椋尾誠一
出口がなければシャフトじゃない 川村政治
大梁・小梁でパイプが通らぬ 川村政治
EPSは電気室と考える 伊藤究
水と電気は犬猿の仲 伊藤究
[断面計画と設備1共通事項]
階高はインフラである 山本廣資
ダクト,配管,配線の展開は,梁下か梁貫通か,床下か 大湯満晴
断面計画は平面計画に連動している 大湯満晴
フラットスラブで階高は縮まるか 高橋淳一
設備機器と梁との取合い 大湯満晴
元に近くなるほど太くなるダクト 今井雅博
梁貫通は万能ではない 今井雅博
ダクトをつぶすと天井が貼れない 三輪誠司
二重床は電線の墓場 伊藤究
電気幹線は空調ダクトより大きい 伊藤究
建築基準法が求める設備スペース 大湯満晴
[断面計画と設備2建物種別]
ホテル客室階,マンション住戸階の最下階床下は有効ふところを多くとる 今井雅博
電気室の床は一般フロアより高くする 伊藤究
マンション住戸内の二重床高さは器具とPSの距離によって決まる 山下直久
[鉄骨構造と設備に関するアレコレ]
外装と鉄骨躯体の熱橋に注意する 三瓶剛
鉄骨造とRC造では納まりが違う 三瓶剛
すべての壁に梁が必要 三瓶剛
[立面計画と設備]
表ばかりの建物にしないこと 遠藤和広
ガラリの設置や室外機機器を囲う場合は風に流れに注意する 山下直久
[設備メンテナンス計画]
地下の機械室にはドライエリア,マシンハッチを設ける 植田誠人
屋上の設置機器の取替えを見込んでおく 坂本佳也
大型機器の更新時の搬入路を考慮する 成瀬徳俊
天井内に設備機器を設置する場合,メンテナンスのための点検口,架台が必要 青木豊
病院や研究所には設備フロアを設ける 関口聡
劇場にはキャットウォークを設ける 藤野茂行
[その他]
PAL計算は建築設計者の仕事 三輪誠司
4.ここまでできるようになった環境シミュレーション 横井睦己
5.建築設備に係わる確認申請の手続きの簡素化の動向 寺田祐宏
●architectural design
カナン・プレイズ・チャーチ 画工房
シンプルで無駄のない地域に根ざした教会 豊嶋守・寺島康宏
構造計画 徐光・照井健二
7m跳ね出しを施工するうえで重要であった一体感 山本如月
横浜トラストビル 井上博(監修)・都市空間計画(設計)
宙に浮いた3つの箱 佐藤友則
狭小敷地のPRC構造の構造設計 徐光・照井健二
5交差点に建つPRC建物の施工 田中泰秀
●特別記事
プレストレスによる内蔵型制振効果を考える 黒沢亮太郎・藤原孝宏
日常に潜む危険な環境 その3 三好清隆
●連載
建築検査学 第12回 「建築検査学」が目指すもの(2) 大場喜和
新時代を拓く最新施工技術 第11回 携帯端末を利用した配筋検査支援システム 金子智也
高速道路の建築技術 第12回 鉄筋コンクリート構造計算 山崎好則・信定稔久
わたしの技術伝承ノート 第14回 住宅用断熱材の開発で考えておくこと 唐津智行
うさぎのつぶやき 第21回 ふれあいコミュニケーション 時には強く,時には優しく 赤坂うさぎ
一言居士 あの技術は今? 谷垣正治
OVERSEAS TOPICS アテネの文字と芸術の文化センタ,Onassis House
ザ・ブックス 建築再生へ リファイン建築の「建築法規」正面突破作戦 青木茂 著,鈴木博之 評
Column
巨匠から次世代建築家へのメッセージ なぜ「高床」なのか-日本型建築の歴史と未来像- 原田敬美
「個の住」から「群の住」へ 「サステナブル住宅って,何?」第30回住総研シンポジウム 角陸順香
約一世紀の歴史を重ねた「建築」と「社会」をつなぐ場 日本建築協会と関西の建築界展 松隈章
BRI news&topics 21年度における建築研究所の取り組みと成果
TECHNICAL View
ストローベイル建築 藁塊と土による自然建築の試み
マスコンクリートの打設温度を制御する管理手法
アルミ合金製屋根が危険物保安技術協会の性能評価を取得
斜面スリット型透過式ケーソンを侵食対策工事に初適用
軽量床衝撃音低減性能の大きい石張り直床
実用的な200N/mm2超高強度コンクリートを開発
収縮量や水和熱を低減させた水中不分離性コンクリート
古畳を再利用した法面保護工法で切土法面に森を再生
空調排熱を製品予熱に転換 冷熱源が不要なシステム
水洗浄が容易なクリーンルーム向け空調機
環境に優しくコンパクトな工事濁水処理工法
高回収率で水質制御が可能な脱塩技術
データセンターの省スペース,省電力を実現する冷却システム
急速設計システムでマンション設計期間を半減
自動検知で漏れのない監視セキュリティシステム

通巻 728号
発売日 2010年8月17日
判型・頁 B5判・210頁
コード 雑誌03325-09
価格 \1,762+税
販売価格(税込) 1,903 円
通常価格: 1,762 円
 
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